顔拭きシートで汗をぬぐったところ、シートが黒くなったという人がいました。

汗は無色透明なので何か悪い病気かもしれないと調べてみると、色が付いた汗をかかれる方、いらっしゃるんですね。

【関連記事】汗が出る仕組み

黒汗の原因

1.汗が出た後に色が付く

通常の汗はエポクリン汗腺から無色透明な汗が出ますが、アポクリン汗腺から出る汗はミネラルを含む汗で、臭いや色が付く場合もあります。

色は、汗をかいたままにしておくと白いシャツが黄色く黄ばんだりするように黄色い汗が多いのですが、含まれる物質によっては黒い汗が出ます。

皮膚に色素を作る菌が存在し、例えば老廃物・脂質が酸化して皮膚の表面で黒ニキビのように黒くなり、出てきた汗とまじりあうケースです。

2.体内で汗に色が付く

汗は、体内に蓄積された水銀・ヒ素・活性酸素、ダイオキシンなどの有害物質やリポフスチンなどの老廃物と相まって黒い汗となります。

リポフスチンは、細胞質内の不飽和脂肪酸が酸化し黒色素を持ち、心臓や肝臓、副腎などの臓器に蓄積されますたものです。

こうしたいろいろな色の汗をかくことを「色汗症」と呼んでおり、症例研究もなされています。

【参考情報】大阪女子医科大学雑誌 Vol. 5 (1952-1953) No. 3 p. 11-13
    

3.薬が原因で汗に色が付く

病気や薬を服用している際にも、色付きの汗が出ます。

例えば、パーキンソン病の治療薬L-ドパの副作用で黒い汗が生じることがあります。

L-ドパが、酸化マグネシウムのアルカリ化により黒くなり、これが汗と混じって黒い汗となります。

【出所】 L-ドパおよびメチルドパ含有製剤の 酸化マグネシウム併用に伴う配合変化 ―内服薬簡易懸濁時における相互作用
 

汗自体は無色透明なのですが、黒い汗は、上記のように健康を損ねる事態も想定されますので、黒い汗が出た場合は、病院で受診されることをお勧めします。