顔から異常なくらい大量の汗をかきがちな方は大変です。
激しい運動をしたわけでもないのに、人前に出ると顔から吹き出す汗・・・。
夕方からデートに備えてキレイにメイクをしても、大量の汗で化粧が崩れてしまい台無しに。
ベトベトした汗で顔はテカってしまうし、汗の臭いも気になりますよね。
仕事や日常生活の場面で、緊張による異常な顔汗に悩む人は少なくありません。
今回は、大量の顔汗をかいてしまう原因とその対処法についてお伝えします。
原因別 必要以上に顔に汗をかいてしまうパターン
異常な顔汗をかいてしまうのにはいくつかの原因が考えられます。
精神性発汗(緊張汗)
暑いわけではないのに、精神的なプレッシャーやストレス、不安、人前で話したりする際の緊張など、心理的な要因によって顔面に大量の汗をかきます。過度なストレスによって、自律神経が乱れてしまうことが原因で、男女や年齢を問わず起こります。
この精神性発汗の特徴は、顔、頭、手のひら、ワキの下などの限られた場所に、短時間のうちに大量に発汗します。タンパク質やミネラル成分は脂質などを多量に含んだ濃い汗なので、臭いが強く、汗じみになりやすいという特徴があります。
運動不足による発汗異常
運動して汗をかく習慣のない人が陥りやすいパターンです。
日常的に汗をかかずに生活しているため、脚や腕の汗腺のはたらきが弱くなり、一時的な気温の上昇などで発汗が必要なときにもうまく汗をかくことができません。
そこで、もともと汗腺が多い顔や頭に集中して、たくさん汗をかいてしまうのです。
ホルモンバランスの崩れによる発汗異常
更年期の女性にみられる発汗異常です。主な原因は女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れです。
更年期には“ホットフラッシュ”とよばれる、のぼせ感を伴う発汗異常が起こることがあります。
改善方法
顔汗はその原因によって対処法も異なります。まず精神性発汗の場合は、リラックスすることが一番です。
深呼吸やストレッチなどが効果的です。
とはいえ、もともと人前で緊張しやすい方にとっては、リラックスするのは難しいものです。
たとえ顔汗が出てきても、そのことを気にしすぎないようにしましょう。
発汗していることに動揺し、汗を止めようと焦れば焦るほど、さらに緊張が増して汗が出てしまいます。
どうしても気になる場合は、制汗剤を活用するのもよいでしょう。
運動不足による発汗異常がある場合は、日常的に運動を取り入れたり、ゆっくりお風呂に入って汗をかく習慣をつくり、汗腺の働きを高めましょう。
こんなときは受診を!
更年期のホルモンバランスの崩れによる発汗異常の場合は、専門の治療を受けことで改善することがあります。
また、顔やワキの下など、局所的に大量の発汗を繰り返す場合には、病気が原因になっている可能性があります。
発汗の異常は、ホルモンや自律神経の乱れの他に、甲状腺や脳の病気が原因で起こることもあり、それぞれの原因に合わせた治療が必要です。
異常な発汗で、日常生活に支障をきたしている場合は、自己判断せずに専門医を受診しましょう。